魔女になった男

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このトピックには1件の返信が含まれ、1人の参加者がいます。2 ヶ月前に さんが最後の更新を行いました。

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  •   名も無きモキュ #54093 返信

    「うああああああああ!!!!!!」

    神浜市の外。一人の魔法少女が、魔女になった。

    「母ちゃん…………」

    そして、それをただ眺めている少年がいた。

     

    少年は母子家庭に生まれた。

    というのも、母は中学生の頃強姦に遭い、少年を孕んだのだ。

    だから若い母は、女手ひとつで少年を育てた。

    昼は会社員、夜は「魔法少女」として。

     

    母が高校生の頃、白い生物と契約を結び魔法少女になった。

    そして今まで生き残ってきたが、少年の15の誕生日に、限界が来た。

    いや、「殺された」といっても過言ではなかった。

    別の魔法少女に、グリーフシードを刺されて呪いを注がれてしまったのだから。

     

    少年はその一部始終を見て、魔法少女の存在と、その真相を悟った。

    そして決意した、あの魔法少女を殺すと。

     

    母であるグリーフシードを拾い、少年はそれを隠し持って神浜へと向かった。

    もちろん母は不審死、息子は失踪と大騒ぎだが、もう気にすることはない。

    路地裏で寝て、残飯を漁るような生活をしながら、少年は魔法少女を探した。

     

     

    そして、残飯さえ見つからず、やせ細った少年の元に、魔法少女は現れた。

    「母ちゃん………仇は討ってやる」

    少年は、胸にグリーフシードを突き刺した。

    黒い鎧が少年を包み、禍々しき姿へと変わってゆく。

     

     

    「おい!!!!」

    「この反応は………魔女!?あんた、どうして喋って………!!」

    「死ね!!!!!」

     

    少年は魔法少女のソウルジェムを粉々に砕き、少女が生き絶えた後も宝石を砕き続けた。

     

     

     

     

    ある日、少年はビルの屋上にいた。

    「男なのに、魔女になっちゃったよ。もう魔法少女に殺されるしかねーよな」

    そう、魔女になった少年は、ただ魔法少女に殺害されるのを待つだけとなった。

     

    そこに、銀髪の少女が現れた。

    「ん?」

    少女の指には、ソウルジェムの指輪があった。

    そして少女は、ビルから飛び降りて死のうとしたが………

     

     

    「待て!!」

    少年は、少女の腕を掴んでいた。

    「自殺か?」

    「え?あ…………」

    「自殺する前に、一つ頼みがある。聞け」

    少年は無理矢理に少女を頷かせた。

     

    「お前、魔法少女だろ」

    「!? どうしてそれを……」

    「俺の母ちゃんがそれでな」

    少年は少女に全てを話し、自分が魔女であると言って姿を変えた。

    「魔法少女として、魔女である俺を殺害しろ」

    「えっ!?………」

    「出来ないのなら、この街に悪意を振りまいて回る。お前が絶防した原因だ」

    「それが嫌なら、俺を殺せ」

    少女は、杖を構えた。

    「何を躊躇っている!!早くしろ!!!!!」

    「………できない…………」

    「私にはできません……」少女は、泣き崩れた。

    「そうか」少年は杖を少女から取り上げ、光線を自分めがけて放った。

    血が吹き出す。

    「迷惑をかけてすまない。俺のグリーフシードは………お前が、幸せを得るために使え」

     

     

    「っ………痛っ……あれ、れんちゃん?グリーフシードのネックレス?」

    「……似合う……かな」

    「こうしてみるとオシャレじゃん!!!マジ可愛い!!!」

    「……ありがとう、梨花ちゃん」

     

     

     

    暗黒騎士の魔女。その性質は、親孝行。

  •   名も無きモキュ #58979 返信

    短くて読みやすく、作りこみもいい

    少年が報われなさ過ぎて胸がギュッとなった

    ありがとう

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