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  •   名も無きモキュ #48593 返信

    これは精神的に病んでる時に書いてpixivに投稿した『優しさと勇気が勝つ物語』(梨花れん)小説をほんの少しだけ書き直したものです。  相変わらず酷い出来で読むに耐えないと思うので前編だけここに置いておきます。  もし続きが読みたいと思った方がいらしたらpixivに『優しさと勇気が勝つ物語・改』がありますのでそれをどうぞ

    『優しさと勇気が勝つ物語・改  前編』

    綾野梨花は、同性である幼馴染に恋をしました。

    性別、親友という垣根を超え梨花は、四年にも渡り幼馴染の女の子を想い続けました。

    しかし、ただの一度としてその想いを告げることは出来ず、その子が他の男の子と恋仲になるのを黙って見てることしかできませんでした。

    そして、最後の手段として魔法の力を使い梨花は、想い人と両想いになった。  しかし作られた恋心なんて虚しいだけだと気づいた梨花は、想い人を自らの手で元の恋人の元に返した。

    そしてそれ以降、梨花は、こんな事を考えるようになっていた。

    あたしの恋は、永遠に叶わない。 あたしの心を救ってくれる人なんているわけないんだと

    恋を諦め月日がたったある日、梨花は五十鈴れんと出会った。

    れんは、自らの命を断とうとしてた所を梨花に救われ、必死の説得のすえ生きる希望をもらった。 それが原因か、れんは梨花に心を開き、いつでも梨花の側にいようとした。 そして梨花もそれを素直に喜んでいた。

    しかし過去のトラウマが原因でれんに対し芽生えようとしてる恋心を殺し続け、れんとはいつまでも親友として接し続けた。

    そしてある日、れんは梨花の前から姿を消してしまった。  そして噂でれんが人を傷つけたり呪ったりする悪事に手を染めてることを耳にする
    誰よりも優しくて人の悪意を嫌ったれんがそんなことをするわけないと梨花は、彼女の潔白を証明するため町中を走り回り彼女を探した。
    そして、必死の捜索のすえ町外れの廃墟で本当に悪事を働いてるれんを発見したのだ。

    梨花は、信じられないと泣きながられんに詰め寄った。

    『どうしてこんなことするの!?』

    『それは………梨花ちゃんを守るためです』

    れんは、もう知ってしまったのだ。  魔法少女が行き着く先が魔女化だという事に。  そしてその残酷な運命から梨花を救うためにれんはマギウスに手を貸し悪事を働く必要があった。

    『わたしは、わたしを救ってくれた梨花ちゃんをこの運命から救いたい』

    例え己の手を汚してでも

    れんの飾りない決意が梨花を捉える。

    けど梨花は、一切ひるむ事なくれんを見つめ返す

    『…いらない』

    『へっ…?』

    『いらない!!  あたし、そんな救い望んでないよっ!

    お願いだからあたしのために、れんちゃんが1番やりたくなかったことをしないで』

    『…そんな』

    れんは、ショックのあまり杖を手放した。

    『…どうして?  このままじゃ…』

    『死んじゃうのは怖いよ。  魔女にもなりたくない

    でもね、それよりもっと嫌なことがあるの』

    『嫌なこと?…それは、いったい』

    そのとき、突如として凶悪な魔法が2人の元に放たれます。
    れんを雇っていた魔法少女が戦意をなくしたれんを始末しようと魔法を放ったのです。

    『れんちゃん!!』

    『っ……梨花ちゃんっ!?』

    梨花は、れんを突き飛ばし、そして代わりに魔法を受けてしまう。

    れんは、崩れ落ちる梨花を受け取めるも魔法を受けた梨花のソウルジェムには、致命的な亀裂がはしっていた。

    『そんな…どうして…わたしを…!?』

    みるみるうちにその顔は悲しみに歪められ、絶望に支配されていく

    梨花は、自らの指でれんの涙を拭う

    『泣かないで』

    梨花は、最期の力をふりしぼり笑顔を浮かべた。

    『これでいいの』

    『いいわけ、ない…!』

    れんに泣いて欲しくない。  彼女には、いつだって初めて会ったあの日みたいに幸せそうな笑顔を浮かべていてほしい。  梨花は、最期の時までそんな事を考えていた。

    そしてこの時、少女がもつ底なしの優しさがこれまで閉じこめてしまっていた勇気の背中をそっと押した。

    『…あたしね、 れんちゃんのことが好き、世界で1番』

    『えっ…』

    『だからね、死んでも守りたかったし…誰よりも幸せになってほしかったの』

    それがこれまで恋い焦がれた想い人が他の男の子と幸せになるのを笑顔で見送ってきた理由だった。
    同性である自分では好きになった人が望むであろう普通の幸せを与えてあげることはできない。  だからせめて、彼女達が掴んだ幸福を最高の笑顔で心から祝福しよう。それが願いを捨てたあの日に梨花の下した決断だった。

    そしてそれは、初めから叶わない恋と分かっていても本気で相手のことを好きになり相手の幸せを願った梨花だからできたことだった。

    梨花の思いがけない告白にれんは、涙も止まり目を丸くする。
    れんに泣いて欲しくなかった梨花は、とりあえず満足した。

    『だからね…ほんとに……これで…いいの。

    幸せになって…れんちゃ…  』

    ガラスが割れるような音を立て少女の魂は砕けた。  頬を撫でてた手からは力が抜け、パタリと音を立て地面に落ちる。
    れんは、それを呆然とした表情で見つめた。

    『……嘘つき』

    れんは、再び大粒の涙を浮かべながら腕の中で動かなくなった梨花を強く抱きしめた。

    『…これでいいはず、ない』

    敵の魔法少女が慌てて逃走を始めた。

    れんの周辺が黄昏色に輝き出したのだ。
    これは、れんがドッペルの力を行使する前兆だった。  この力は、一定の範囲にいる人の感情を焼き尽くしまう。  きっと敵の魔法少女は、逃げきれないでしょう

    心電図がひょっこりとれんの背中から姿を現わす。

    しかしドッペルの本体であるれんの魂は、未だに彼女の身体に留まったままだった。

    ドッペルの動作がいつもと少しだけ違う

    そして心電図は、彼女を中心にドーム状に電波を発し始める。

    『梨花ちゃんとわたしが、本当に同じ気持ちなら…、想いを通じあわせて…これからもこれまでと同じように、もっとずっと一緒いたかったはずです…』

    夕日がきらめく秘密の場所で、2人はこれまで多くの時間を過ごしてきた。
    けど、どんなに近くにいてもれんはこの瞬間まで梨花の本当の想いに気付けなかった。

    ダメだよ…れんちゃん…

    そして、彼女が大切だからと身を呈して守ろうとした自らの行いないが知らない内に彼女の心を傷つけていた。この事実は、もう変えることはできない。  どれだけ後悔しても後の祭りでしかない。

    どうにもできない後悔だけがれんの頭を覆い尽くそうとしていた。

    しかし、れんが完全に絶望に飲まれることはなかった。

    心電図の脈動は未だに止まらない
    『世界で1番れんちゃんのことが好き』
    あの告白がれんの心に消えることのない光を灯していた。

    『…梨花ちゃん』

    五十鈴れんもまた綾野梨花に身も心を救われ、彼女との日々を重ねていくうち梨花に恋をしていた。
    しかしれんもまた梨花が自分に恋をするなんてあるわけない。 そんなこと考えるだけでも恐れ多い。 そんなことを考えていた。

    けど、その考えは間違っていた。

    梨花もれんに恋をしていたのだ。

    だったら、今するべき事はなんだ?  梨花を死に追いやった魔法少女を殺すことか?…違う。  腹いせに世界中の人々から感情を奪ってしまうことか?…違う

    そんな事はもうどうでも良い

    ようやく、やっと、分かったんだから。

    五十鈴れんがこの世界で生きてくために本当に必要なものがなんなのかが

    『わたしは…』

    その瞬間から黄昏色に輝いてた世界は、少しずつ黒い瘴気に包まれ始める。
    れんの想いの変化が彼女のドッペルに影響を与えているのだ。

    心電図は崩れ落ち、光の粒に変わっていく。  そしてそれは、れんの背中に集まり黒い大きな翼を作っていった

    もう伝令の力は必要ない。  今彼女に必要な力は、彼女を取り戻す力

    人の心を破壊する力は、たった1人の少女を救う力へと変化した

    『生きたい…っ!!』

    ーーーーーと

    れんは、羽をはためかせ、魂はその身体から抜け出し夕日に染まる大空へと飛びたった。
    愛した人の幸せを願い自ら幸せになることを諦めてしまった少女を、今度は本当の意味で救うために

     

    魂が飛び立ったあと五十鈴れんの身体は、例え魂が抜けても綾野梨花を支え続けていた。

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